この記事を読んでいる人で4号機の時代に遊んでいた人ってどれくらいいるんでしょうか。
サミタで4号機を遊んでいると「昔の台は凄かったな~」ってふと思い返したりもします。
そこで今回はたくさんの名機が数多く誕生した4号機の時代を振り返ってみようと思います。
4号機の歴史(前編)
技術介入の要素を取り入れパチスロ人口が増加!
この頃はプレイヤーの知識や技術で勝てる時代だったと思います。
勝つためにリーチ目を覚えたり、リプレイハズシの成功率が勝敗に直結したともいえるでしょう。
特に後期に登場した大量獲得機によって、リプレイハズシの重要性が大きく勝敗に影響されたとも言えます。
リーチ目を知らないとハイエナされる時代
4号機の初期はボーナス確定の告知は当然なく、リーチ目によって判断していた頃もあったのです。
当然、リーチ目を知らないとボーナスが入ってるかどうかわからないので、ハイエナの餌食になったりもしました。
リプレイハズシという攻略要素がヒット
4号機と言えばリプレイハズシ必須と言える攻略法でしょう。
元々はリール配列の設計ミスによって偶然生まれたものであり、意図的に仕込まれたものではありませんでした。
当然リプレイハズシを実践したら客側が圧倒的に有利になる機械割だったので、全国的に禁止されています。
その後はメーカー側もリプレイハズシを実行するのを前提にしたものに調整されました。
後期の4号機はリプレイハズシも簡単になっていますが、この頃の台だと小役狙いやリプレイハズシは複雑で、手順をしっかり覚えておかないといざという時に「どうやればいいんだっけ?」となってしまうんです。
こうして4号機のほぼすべてにリプレイハズシの攻略要素を取り入れる事となりました。
大量獲得機の登場で万枚が射程圏内に!
リプレイハズシという攻略要素を残しつつ、更に進化をしたのが大量獲得機です。
大量獲得機で有名なのはユニバーサルから販売(当時はアルゼ)された大花火でしょう。
前作『HANABI』の進化版で3連ボーナス図柄や4thリールの演出も画期的でした。
なによりBIG中は左リールに3連ドンちゃんを狙うだけで簡単に大量獲得が出来るというのがスロッターに人気が集まって、大抵のホールには大花火が設置されていたんです。
リプレイハズシの攻略も更に重要になってきて、外しを失敗してしまうと数百枚の損失にもなり得たので、とにかく集中してボタンを押したものです。
4号機の歴史(中編)
ボーナス以外の要素を取り入れパチスロ業界のバブル期!
パチスロ業界では大量獲得機が賑わっていた中、更なるパチスロファンを増やそうと各メーカーがいろいろと面白そうな機種を作り始めます。
そして誕生した台が『ボーナス以外でもメダルが増えるシステム』というものでした。
代表的なのがリプレイタイム(RT)・アシストタイム(AT)・ストックタイム(ST)でしょう。
いわゆるハイリスク・ハイリターンの時代です。
[/st-kaiwa2]この頃からパチスロコーナーの拡大やパチスロ専門店のオープンなど増え始めた頃ですね。[/st-kaiwa2]
この頃から金銭感覚がおかしくなり始めて、平気で10万とかサンドに突っ込む人が出始めました。
サミーがAT機に力を入れ始めた時期
それまで目立った機種がアラジンとウルトラマン倶楽部しかヒットしなかったサミーがこの頃から徐々に頭角を現し始めます。
それがAT搭載機種の第1弾「ゲゲゲの鬼太郎SP」です。
その後にディスクアップやキャッツアイなどATとRTを組み合わせて出玉スピードを更に加速していきます。
サミーの快進撃はここから始まったとも言えるでしょう。
爆裂AT機の元祖『獣王』の登場によってAT機がパチスロ界の覇権を握る
初AT機の登場から1年後、サミーからパチスロ業界を揺るがす機種が登場しました。
それがスーパーATと銘打った獣王の誕生です。
この台が元祖爆裂AT機であり、今後のパチスロ界のメインになるAT機時代を切り開いたとも言える1台です。
とにかくツボにハマった時のスピードは尋常じゃないくらい早く、設定6に関しては負けることのほうが珍しいと言えるぐらいのエクストラ設定とも言われました。
この獣王を皮切りに各メーカーも後に続く形でAT機を量産していったんです。
最強のパチスロ機ミリオンゴッドがパチスロ機のピーク
様々なAT機が登場していく中で、ついにユニバ(当時はメーシー)から過去最大級の爆裂仕様の台が登場しました。
それが『ミリオンゴッド』です。
当時を知る人からすると「なんでこんな台が検定を通ったの?」って感じでした。
それもそのはず、順押しでは全くリプレイが揃わないからです。
4号機のリプレイ確率は1/7.3以上で揃うようにしなければならないというキマリがあるので、どうしてこんな台が出るのか不思議でなりませんでした。
ミリオンゴッド登場のギモン
一説によると逆押しで消化するのが仕様だから検定が通ったんじゃないか?言われているようです。
ただでさえAT機がハイリスク・ハイリターンな台なのに、ミリオンゴッドの登場でどんでもなくハイリスク・ハイリターンになって社会問題にもなったりしました。
ライバルが消えて一気に主力になったストック機
ミリオンゴッドの登場でさすがに警察も黙認することが出来なくなったようで、爆裂AT機が軒並み検定取り消し処分をされてしまいました。
ミリオンゴッドだけではなく、アラジンAやサラリーマン金太郎などお店の主力機種が全て使えなくなる自体になってしまいます。
そんな中、虎視眈々とチャンスを伺っていたST機がここに来てAT機と入れ替わる形で主力になります。
AT機とほぼ同じ時期に登場したのにも関わらず、いままでAT機の人気に隠れてしまっていたので一部の機種に人気があっただけにとどまっていたのです。
爆裂AT機に規制が入って力を失った頃、各メーカーがST機に力を入れるのは必然でした。
4号機最後のAT機『北斗の拳』が空前絶後の大ブーム!
ST機が主流になっていたこの頃に4号機最後のATが登場しました。
パチスロをやったことのある方なら誰もが知っているであろう『パチスロ北斗の拳』です。
リリースされた直後はそれほど見向きもされなかったのですが、台の解析が公開されると途端に人気が爆発したあまり例をみない機種です。
中段チェリー=激アツはこの台から生まれました。
パチスロ業界だけにとどまらず、アニメやゲームにも乗り出して第二次北斗ブームとなったんです。
(第一次はジャンプ黄金期の時)
ちなみにこの台のシミュレートソフトがPlayStation2で発売されたのですが、なんと累計販売本数が60万本以上売れたと言うから驚きです。(一般的なパチスロソフトは良くて数万本)
吉宗の登場でホールはさらにヒートアップ!!
北斗の拳がお店の目玉機種として稼働し続けていた頃にST機の集大成ともいえる台が登場します。
それが吉宗のデビューです。
販売メーカーのDAITOはそれまでもパチスロをリリースしていましたが世間的にはマイナーな台というイメージが強く、吉宗より後の台は知られていても前の台についてはほとんど知られていないぐらいのメーカーでした。
ここからDAITOが一気に頭角を現し始めます。
どのホールでも常に稼働率が高く、土日祝日は満席になるぐらいの人気でした。
吉宗の人気は検定切れで撤去されるまで続いてましたね。
4号機の歴史(後期)
ハイリスク・ローリターンの台が増産され暗黒時代に突入…
北斗と吉宗が撤去されパチスロ業界が徐々に沈静化
北斗と吉宗の人気もあってしばらくの間はパチスロ人気は続いていましたが、そう長くは続きません。
北斗と吉宗、どちらも検定が切れたらお店から撤去しなくてはならない決まりがあります。
吉宗の後継機、『押忍!番長』が引き続き主力機種になっていましたが、出玉スピードを考えるとそこまで早くはありません。
その後はこの2機種に匹敵するような台がリリースされることなく、4号機の時代は終わりを迎えることとなりました。
北斗の拳は検定期間の延長を申請したようですが、新基準機を推進していたこともあって検定期限を迎えることになってしまいます。
新基準の5号機が発表され4号機の時代は終わりを迎える
4号機最後の機種はロデオから販売された『俺の空』と『パチスロトゥームレイダー』の2機種で締めくくることとなってしまいました。
この頃はかつて人気があった北斗や吉宗などの4号機は既に検定切れで撤去されており、全体的に5号機が主流になっていました。
それでも4号機に夢を持っていた方たちが上記の機種をプレイし続けていましたが、もはや4号機にかつての勢いは残っていなかったので、ひっそりと消えていきます。
こうして4号機の栄光を当時遊んでいたスロッターの記憶に刻まれることとなり、現在でも「あの頃は良かった…」と戻ることのない昔話として語られることになりました。
4号機を最後にパチスロを止めた人に最後の一言
かつてパチスロを遊ぶきっかけになった4号機の事を今でも忘れられないという方は大勢います。
そして4号機を最後にパチスロから足を洗った人もいるのではないでしょうか?
サミタではかつての名機がたくさんリリースされており、現在でもゲームとして楽しむことが出来るようになっています。
僕自身は実際のホールに通うことはなくなりましたが、パチスロそのものは今でもオンランゲームで遊んでいます。
オンラインゲームなら毎月少額で楽しむことが出来ますし、好きなタイミングで始められるから昔遊んでいたあの台を遊んでみたいという方にはピッタリではないでしょうか?